【Vol.13】リーダーの矜持|7周年記念レポート

【Vol.13】リーダーの矜持|7周年記念レポート

2024年4月22日
だいにぐるーぷ7周年ー

2017年4月22日に開設されたYouTubeチャンネル「だいにぐるーぷ」。

中学校の同級生で結成されたグループYouTuber「だいにぐるーぷ」は、7年間を経て、総再生回数1億5000万回を突破し、過去には急上昇1位を記録、「YouTube FanFest 2023」ではレッドカーペットを歩き、チャンネル登録者数100万人を突破した記念として「金の盾」を授与されるまで大きく成長した。


YouTube FanFest 2023の様子

数々の記録は輝かしいものとして捉えられるが、そこに到達するまでにはもちろん苦悩もあった。

それに伴いリーダーの苦悩を語る「リーダーの矜持」とこれまでの歩みをまとめた「7年間の軌跡」の2号を、「7周年記念特集記事」としてDAI 2 REPORTにて配信。

100万人を乗せた船。
その船頭に立つものの「正義」と「孤独」。

2024年4月22日、「だいにぐるーぷ」は設立7周年を迎えた。

劣等感を抱えた大学生だったリーダーの岩田涼太は、「面白い奴ら」を集めてYouTubeの世界へと飛び込んだ。そして7年後、登録者100万人を超えるグループYouTuberのリーダーとなり、いち会社の社長となった。

「普通」から飛び出し、前に進み続ける岩田の、リーダーとしての哲学やその孤独、そして「だいにぐるーぷ」の歩みを語る2号連続の単独インタビュー。

ー7年前、「だいにぐるーぷ」を作った時のことを教えてください。

岩田:僕が大学の2年生に上がるタイミングでグループYouTuber「だいにぐるーぷ」は誕生しまして。その当時の僕は、現役で慶應大学っていう世間的にはすごい大学に入ることができて、めちゃくちゃ調子に乗ってたんですけど、いざキャンパス行ったときにものすごく劣等感を感じまして。


大学入学当時の様子

岩田:受験には受かったけど、自分には何も実績がないことにすごい焦りを感じました。大学1年の頃は結構モヤモヤした気持ちがあったんですよね。キャンパス内でも、「あいつすげえな」って言われる奴ってもう既にその頃から結果を出したりとか事業をやってるで…。


焦りを感じながらも闇雲に挑戦していた大学時代

岩田:自分の中で何かしら挑戦したいなって思って出てきた答えが、今のメンツでYouTubeをやることでした。

ー高校、大学の友人ではなく、あえて中学時代の友人を選んだ理由は?

岩田:なんかやっぱ面白かったんですよね、あいつらは。僕が一番いいなと思ってたのは、「これをやろうぜ」って僕がちょっとややこしいこと言ったりするんですけど、彼らはそこに対してあんまり面倒くさがらないで、「面白いんだったら、それやろうよ」って。

岩田:例えば、高3の年末に今年の1年の出来事を自分たちですごろくにして、人生ゲームみたいにみんなでそれで遊ぼうぜ、みたいな話になったんですけど。それを作るのってとにかく面倒くさいんですよ。けど、あいつらと一緒にいると、やっぱり面白さは全然違うんですよね。

岩田:面倒くさいことをやってでも面白いことをしようっていう、面白さに対する探究心というか。そこが高校の友達とか大学の友達とかと全く違うし、あいつらとYouTubeやるっていうのが、その当時20歳の僕にとっての、一番ワクワクする挑戦なんじゃないかなと思って誘いましたね。

大学の同級生たちが「普通」に就職していく中、「だいにぐるーぷ」を辞めようと思ったことなどは?

岩田:「辞めたいな」って思うときは結構ありました。たぶん僕だけじゃなくてみんなあると思うんですよ。それこそむかついたとか、「なんで俺がこんなことやってなきゃいけないんだろう」とか。

岩田:そういう一時の感情はありましたけど、本気で考えたことはないですね。 そんな簡単に終わらせられるようなものじゃないというか、僕の中ではやっぱり大きいものを背負ってる感じはあって。そう簡単に投げ出しちゃ駄目だな、みたいな。

岩田:「だいに」がなくなったときに、「みんなどうすんの?」とか、「みんなの人生保障できるの?」みたいなところは、いち経営者として考える部分でもありますね。


YouTubeチャンネル「だいにぐるーぷ」を始めた当時の様子

ーリーダー兼社長を務めている中でのプレッシャーや悩みはありますか?

岩田:プレッシャーはあまりないですね。悩みは結構ありますけど。例えば、動画の企画は僕が考えるんですけど、なかなか浮かばないで悩むとかはたまにありますね。アイディアが枯渇しちゃうっていうか。

岩田:そのときはもうサウナに通います。サウナは僕の中では、もう本当に必需品ぐらいで。「樹海村」とか「人形島」もそうだし、結構いろんな企画はサウナで生まれてますね。動画の企画だけじゃなくて、グループの活動とかで何か、悩んでるときとか、アイディアを生みたいときは、僕は大体サウナに行きます。


何かに行き詰まった時は決まって「サウナ」へ

岩田:サウナ、マジでいいですよ。

ー岩田さんの「リーダー論」「リーダーとして心掛けていること」があれば教えてください。

岩田:結構ありますね。例えば、僕が誰かの悪口とか言ってしまったらやっぱり終わりなんですよ。それがグループとしての風土になっちゃうので。会社員が誰かの上司の愚痴を言うのと、僕が言うのは違うので。それは今もそうですし、中学生当時からも気をつけてましたね。


ー全体を一歩引いた目線で俯瞰する

岩田:それこそ「こいつちょっとな~」みたいなのを僕が言っちゃうと、いじめみたいな感じになりかねないですし。そういうこともあって、僕の個人の私情とかはあんまり言わないとか、誰かと近い距離で居すぎないとかは気にしてますね。

岩田:あとは、自分がやったことに対して、周りのリアクションを求めすぎないことですかねやっぱり背中で語るべきだと思うんで。自分がちょっとやったことに対して「俺、こんなことやりましたよ」みたいな顔しちゃうと、あんまりかっこよくないから、ひたむきにやって、やってやって、その上で着いてきてくれればいいかなと思ってます。


ー自分が第一に動き出すことを意識し、みんなを引っ張る

ーその「リーダー論」を遂行する中で、寂しさや孤独を感じることはありませんか?

岩田:めっちゃありますよ。自分の気持ちが「伝わってないな」というか「これ曲解して伝わっちゃってるな」みたいなこと。そういう意図で言ってないのに、変に誤解されて伝わって、それがいろいろ回り回って自分がすごい悪者になってしまう時もあります。

岩田:「これ嫌われるけど言わないといけないな」とか、「この人のためだからこれはちょっと注意しとかないといけないな」とかあるじゃないですか。それをやればやるほど、友達として距離を置かれていくとか、その瞬間その人にちょっと嫌な印象を持たれるとか。色々あるんですけど、そこはもう自分なりの「正義」だなと思ってやってます。

岩田:自分がどう思われるかを気にして発言したりとか、簡単な優しさで対応するとかじゃなくて、相手のためにも、グループのためにも「これをやらなきゃいけないんだ」っていう正義の気持ちやっています。それで落ち込んだりする時もあるんですけど、自分の中で「いや、きっと正しいことをしたんだ」って信じて、気持ちを落ち着けてますね。

ー27歳にしては背負うものが多くある人生だと思います。自分の人生をどう考えていますか?

岩田:僕が(アルバイト先の)塾にいた頃の先生の言葉が心に残っていて。「もう20代は死ぬほど働いて、見返りとか何も求めず、とにかく働いて、30代で成功すればいいんだ」みたいな話をしてくれたんですね。そういう面でいうと、事務所(アミューズ)を辞めた時に、事務所が背負ってた仕事が結構僕に来て。


前事務所「アミューズ」に加入時の写真

岩田:メンバーはそんなに事務所を辞めたっていう実感もないから、入ったままの感覚でいるし、でも事務所はもうないってなったときに、僕事務所の役割をするみたいな感じになったんですよ。

岩田:もちろん、「なんで俺が全部やんないといけないんだ」ってい感情はあったんですけど、1周回ってこれはもう「経験値の実」だと。「『経験値の実』を僕が食べさせてもらってるんだから」という気持ちで働きました。あの時の感覚は未だにありますね。

ーこれまで着いてきてくれた「だいにぐるーぷ」の皆さんについて思うことはありますか?

岩田:感謝の気持ちは当然あります。本当に最初の3、4年はほぼ無給みたいな状態で、バイト代しかないみたいな、なんならバイトしながらやるとか、そういう中でも着いてきてくれた奴らなんで。

岩田:「着いてきてよかったな」って思うような結末を見せてあげたいな、っていう気持ちはありますね。

名門大学のキャンパスの中で感じた焦りと劣等感。そこからYouTubeの世界へ飛び込み、7年もの間、先頭を走り続けてきた岩田。その背中は大きく頼もしく、少し寂しい。だが彼はその孤独さえも「経験値の実」として食らい、前に進み続けるのだろう。

次号(4月25日配信:7年間の軌跡)では、岩田目線から「だいにぐるーぷ」のこれまでの歩みと、この先の展望、そして視聴者への思いを語る。

お楽しみに。

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yayaya

だいにぐるーぷのメンバーシップ会員であり、ライタークルーの第1期リーダー。
DAI2 REPORT初回の「【Vol1】YTFF特集」を担当し、DAI2 REPORTのひな型作りに協力してくれた人物。

■主な執筆
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