東京世代ーー
1997年1月1日から2000年12月31日までに生まれた人を、サッカー界において、そう呼称する。
これは、オリンピックの男子サッカー競技に年齢制限(23歳以下)が設けられていることに起因しており、世代毎に参加資格を満たす大会を用いて、そのように表現される。
日本代表の東京世代としてはDF板倉滉やMF堂安律、MF三笘薫らが挙げられるほか、世界を見渡しても、FWキリアン・エンバペなどの傑出した才能の持ち主が集まっている。まさにこの世代は、“ゴールデンエイジ”なのだ。

DAZN NEWS『【サッカー日本代表】東京五輪はU-24で決定!注目される東京五輪世代100人リスト | 大会日程 | 年齢制限』より引用
そして、この黄金世代と同世代のYouTuberが、千葉県・津田沼にいる。中学校の同級生たちで結成された、だいにぐるーぷだ。
なかでも、須藤祥と永徳隼也はサッカー経験者であり、前者は「選手歴は小学2年生から中学3年生までで、主にフォワードやトップ下」、後者は「小学3年生から高校3年生までで、主にサイドバックやサイドハーフ」という。
もしかすると、YouTubeでの“金盾”ではなく、東京五輪での“金メダル”を目指して三笘らとプレーしていた…というIfの世界も排除できなくはないだろう。今回は、そんな中学時代のチームメイトによる、サッカー談議をお楽しみいただきたい。
―サッカー少年だったおふたりは、どのような選手でしたか?
じゅんや:僕は足が速かったので、始めた頃はセンターバックでしたが、小6のときの顧問の先生に、その足の速さを他で活かした方がいいんじゃないかと言われて、サイドハーフ、サイドバックに転向しました。それ以降は変わらず、という感じです。
じゅんや:あと、小学生の頃は、中村憲剛選手が好きでしたね。背番号が『14』だったんですけど、僕も『14』でそこもちょっと好きで。最近は、伊東純也選手が『14』つけてて、それに足が速くてサイドハーフで、名前も『じゅんや』で一緒で、めちゃくちゃ運命を感じています。

じゅんやが運命を感じた伊藤純也。
画像は本人のXより引用。
須藤:俺は、ゴールは狙うけどどっちかというとドリブルの方が好きだったので、そうだなネイマール選手とかを参考にしていたかな。ゴールより人を抜いてる方が好きでした。
須藤:結構狭いエリアで敵と戦うのが好きで、1対1というよりも複数人を相手にしてました。なんか中1の頃は、監督が僕のことを好きでいてくれたんですよ。中3の試合にも結構出してくれてて。
須藤:ただ、さすがに中3の試合に出てた時はちょっと怖かったんで、そんなにドリブルせずに安牌のパスばっかりしてましたね(笑)

ドリブルをする幼少期の須藤。
この記事のためにアルバムから幼少期の写真を引っ張り出してきてくれた。
Q:サッカー部時代の印象に残っているエピソードはありますか?
じゅんや:小学校は別だったんですけど、敵チームで対戦していたので、須藤のことを覚えていました、僕は。トップに、背は小さいけど足元超うまいやついたなと思っていたら、中学で再会したので、「あっ、コイツか」と。当の須藤は覚えていなくて、お前しらねぇよ、と言われたんですけどね。
須藤:えっ、俺そんな威圧的だった!?

須藤:俺は、中3くらいで挫折したんですよ。監督が変わって、その人は、誰かを好んで使うタイプじゃなくて、ちゃんと戦術家というか。そのときのポジションや役割に合った選手を起用する、という監督だったので。
須藤:最初に言われたのが、「お前はドリブルはまあまあ良いんだけど、身体小さくてフィジカルで負けるかな」で、それがショックすぎて…。そこから試合に徐々に出してもらえなくて、ピッチの外でグレてた奴と一緒にグレてました。

幼少期は有馬も一緒にサッカーをしていた。
須藤:中3のときはほとんどBチームで、たまにAチームという感じ。最後の大会も本当に出てなくて。じゅんやは、もうレギュラーにしがみついていたから、安牌のパスばっかりでしたが。
じゅんや:いやいや、僕はバリバリ出てましたし、点も決めてました。須藤は、あそこでグレなければ。グレたんだよなぁ、明らかに(笑)
―その他に武勇伝とかありますか?
じゅんや:それで言うと、八木が谷中学校というめちゃくちゃ強いチームと対戦したことがあるんですけど、そのなかに椎橋慧也選手がいました。めちゃくちゃ上手かったし、ガタイが中学生じゃなくて、身体をぶつけられたらめっちゃ痛かったんですけど、そんな相手と戦えて光栄でしたね。
じゅんや:あと、高校時代の話になるんですけど、ジェフユナイテッド千葉のユースの子がいて、体育の授業で一緒にボールを蹴ったらめちゃくちゃ上手かったです。こんな差があるんだ、と衝撃でしたね。
じゅんや:安藤一哉くんと言って、今はプロの選手として、J3リーグのAC長野パルセイロでプレーしています。取り上げたら喜ぶかなと思って(笑)

左:名古屋グランパス・椎橋慧也
右:AC長野パルセイロ・安藤一哉
―余談ですが、先日に日本代表デビューを飾った18歳の佐藤龍之介選手が、好きなYouTuberとしてだいにぐるーぷを挙げられていました。

FC TOKYO 2024・佐藤龍之介選手の紹介ページより
じゅんや・須藤:えぇ!?
じゅんや:すげぇ!! 嬉しいね、それは。
須藤:じゃあ、ソサイチすっか。
じゅんや:ボコボコにされるし、まず来てれくれないでしょう(笑)
―次は趣向を変えた質問になります。グループで活動するYouTuberとして“チームワーク”は必要不可欠なものだと思いますが、グループ内における役割や性格から、メンバーをサッカーのポジションに当てはめるとしたら、どうなりますか?
須藤:飯野はボランチ(※1)。守備しないタイプのね。
じゅんや:足元だけすごい技術あるか…確かにな。
須藤:そうそう。ボール渡したらキープしてくれそう。土井谷は左ウィング(※2)とかだろうな。

サブチャンネル『27歳男性が10年ぶりにガチでスポーツテストをやってみた』より。
50m走では7.25秒の速さでぐるーぷ1の速さを見せつけ、ドウデュースと称されていた。
じゅんや:足が速いから、という物理的な理由でウィングをやらせたい気持ちもある。岩田は、やっぱり司令塔のトップ下かな。
須藤:いや、岩田は違う。
じゅんや:えっ、違うの!?
須藤:センターバック(※3)。カルレス・プジョル選手だね。闘志ある感じで。
じゅんや:いやいや、そんなキャプテンシーないでしょう、岩田(笑)
須藤:あと、容赦なく削りにいける気持ちがあるから。やっぱり、相手に畏れられていないといけないポジションだからね。
メインチャンネル『1週間以内に無人島から脱出せよ【1日目】』より。
須藤:西尾はね、センターフォワード(※4)。ちょっと岡崎慎司選手っぽさがある。ガムシャラに、泥臭くやってくれそうじゃん。
じゅんや:あぁ、確かに分かるかも。須藤もウィングかな。土井谷と須藤はビジュアルの良い両翼。グループを引っ張るみたいな。
じゅんや:でも、岩田のセンターバックは笑っちゃうな。足が遅くて、相手のフォワードに追いつけない岩田を想像しちゃうんだよね(笑)
須藤:あっ、俺と土井谷の位置は逆かもな。右利きの土井谷にはクロスを上げてもらって、俺はカットインしていきたい。んで、ボールを取られてもディフェンスしないタイプだから。
じゅんや:すごいウザいやつ。それが許されるのは、クリスティアーノ・ロナウド選手くらいだからね。
―ちなみに、じゅんやさんはどこになりそうですかね!?
須藤:安西と一緒にサイドバック(※5)。
じゅんや:まじで縁の下の力持ち感あるんだよな。見てる側からしたら、つまらないポジションだなと思われるかもだけど、実際はめちゃくちゃ大変だからね。この辛さが伝わると良いんだけど…(笑)

※1 ボランチは攻撃と守備の両方で大きな役割を求められるポジション。チームを生かすも殺すも、ボランチ次第だ。
※2 ウィングはサイドから攻撃を牽引することを求められるポジション。近年は、ここを務める選手のパフォーマンスが勝敗に直結するとも言われている。ちなみに、守備をサボる傾向にある。
※3 センターバックは守備の全権が与えられるポジション。ときに味方を動かして、ときに自分自身が身体を張ってゴールを守ることが求められる。
※4 センターフォワードは花形のポジションのひとつで、例え10本中9本外しても、1点決めればヒーローとなれる。ただ近年、献身性も求められるようになり、須藤が西尾をここに置いたのも、それが理由だ。
※5 サイドバックはサイドで守備の役割を担いつつも、ときには攻撃参加を求められるポジション。とにかく、馬車馬の如く走らなければならない。
―来年6月には、FIFAワールドカップ26が開幕します。注目する日本代表の選手はいますか?
須藤:やっぱりカットインが魅力的な三笘選手とか、あとは前回大会では不完全燃焼に終わってしまった久保建英選手とか。めちゃくちゃ期待しています!
須藤:本田圭佑選手や香川真司選手とかの時代も結構ワクワクしましたけど、今回はそれ以上ですね。スター揃いで、それに加えて他の国に負けないくらい個人スキルも高いので本当に楽しみです。
じゅんや:冨安健洋選手が代表で一番手くらいに好きで。プレーの安定感もあって、サッカーIQも高くて。所属クラブのアーセナルでモハメド・サラー選手とかを抑えてたのを見て、やべぇなと思いました。
じゅんや:あとは、遠藤航選手ですかね。やっぱり縁の下の力持ち感があるというか。冨安選手はケガが多くて、それが可哀想ですけど、そのふたりに注目してください!

須藤注目の三 笘薫(右)とじゅんやが注目する 冨安健洋(左)
―最後に、今後サッカー関連の企画でやってみたいことはありますか?
じゅんや:もし見たいという人がいれば、限定動画でもいいので、日本代表や海外の注目選手紹介とか、ワールドカップの楽しみ方とかをやりたいですね。
―須藤さんは、ソサイチの企画が進行中ですね。

DAI 2 CREWのDiscordでは須藤が自ら企画し、主体で行われるソサイチが進行中だ。
須藤:こんな感じで急にやりたくなって、Discordで視聴者に呼びかけるみたいなのは、なんか年に1、2回くらいはやろうかなと。
須藤:野球も面白いですけど、広いグラウンドで野球をやっていると、ボールをめっちゃ蹴りたくなるんだよね。だから、広いところでサッカーがしたくてたまらないです!
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これまで野球関連の話題が多かったこのグループにおいて、サッカートークは新鮮なものだっただろうか。これを機に、だいにぐるーぷと同じ東京世代が中心となっている、“サムライブルー”の活躍もチェックしてみてほしい。
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