だいにの世界観を、デザインで魅せる——。
先日公開された『DAI 2 MAGAZINEの裏側|ライタークルーレポート』では、ライタークルーの“言葉”で届けるこだわりに迫った。
そして今回紹介するのは、その言葉たちを“デザイン”で彩り、誌面として形づくった、デザインクルーの仕事についてだ。
今回の上映会で配布された『DAI 2 MAGAZINE Vol.5』は、先日千秋楽を迎えた『世界滅亡ドッキリ』の世界観を誌面へと昇華させた一冊だ。
だいにぐるーぷの作品がもつ熱量と美学を、どう誌面に落とし込んでいくのか。
MAGAZINEの誌面デザインを行ったデザインクルーの3名に話を伺った。
ー今回の”DAI 2 MAGAZINE Vol.5”にはどのくらいの制作期間を要しましたか?
minami:制作の前にリファレンスを集めたり、ラフを作ったりと「どういう誌面にしようかな」と考える時間が結構あるので難しいですね。
minami:でも元々スケジュールがタイトだったので、ざっくり制作だけって感じなら1日1ページって感じですね。
ー”DAI 2 MAGAZINE”の制作にあたって意識していたことはありますか?
koba:実は制作の段階って動画の中身をほぼ知らずに作っているんですよ。なので、送られてくる素材や、今回は誌面の制作中にティザー映像が上がってきたので、そういう数少ないヒントで「あ、こういう企画なんだ」と思いながら誌面を作っていました。
koba:今回の企画ではティザー映像の中で滅亡までのカウントダウンのところの文字で「こういうフォントのイメージなんだな」とか、バス停のシーンではカラーグレーディングで全体的に青白っぽい感じだったのでこういうトーンで色味を調整することでページの雰囲気を作品に落とし込めるかなと考えながらでしたね。

メインビジュアルにも使われたバス停のシーンは青と白のコントラストが特徴的。
なむあみ:私も同じで雰囲気を合わせるのはもちろんなんですけど、私が担当したページは情報量が多いものもあったので、見やすさと見たくなるようなわくわくするようなデザインを心がけています。
ー今回の”DAI 2 MAGAZINE”や過去の制作物で思い入れがあるもの等あれば教えてください。
koba:今回の誌面でいうなら、僕が担当した「須藤都市伝説紹介」は世界中のいろんな都市伝説を集めましたっていうページだったんです。構成はライターの旅人さんが作ってくれたんですが、そういうことならいろいろ詰め込んでやろうと思って。
koba:須藤さんも知らないようなちっちゃい小ネタをたくさん盛り込んでいるのでぜひ見つけてみてほしいです!

kobaさんが盛り込んだ小ネタのひとつ。
銀河鉄道と某ゆるキャラをかけているのだという。ほかの小ネタはぜひ誌面で探してほしい。
minami:私は今回の誌面ではないんですが、今まで作ったものだとだいにぐるーぷ野球部のオープニングは好きですね。プレミア配信でリアルタイムで反応も見れたんですが、普段はコメントとかでもあんまりデザインの感想とか聞ける機会が少ないので嬉しかったです。
2:29からがminamiさん制作のオープニング。
コメント欄でも「オープニング過去1好きだわ」「オープニングが良すぎる!!」などの反響があった。
なむあみ:私は思い入れっていうかとても記憶に残っていることなんですが、Vol.4.5のファッションページですね。
なむあみ:実はあのとき全然終わらなくて、予定されていた家族旅行にも急遽パソコンを持っていって温泉にも入らず作業をしていました。素材の透過加工とかも結構大変で泣きそうになりながらなんとか誌面を仕上げたんです(笑)

セカンドストリートのロケでそのまま素材も撮影されたため、背景の透過に苦労したようだ。
ロケの様子はメンバーシップ限定動画『限定動画 Vol.369|DAI 2 MAGAZINEのロケの様子』でも公開されている。
ーデザインクルーとしてだいにぐるーぷの制作物を作る時に意識していることはありますか?
なむあみ:自分が見ても楽しいし、自分以外の人が見ても楽しいしっていうのを考えています。もっと見たくなるようなデザインだったり、言葉じゃなくてデザインだからこその良さだったりっていうのを意識していますね。
minami:こだわりというか、だいにぐるーぷってクオリティを売りにしているぐるーぷなので、MAGAZINEだとか他のデザインの部分でもさすがだいにぐるーぷだなって思ってもらえるようにというのは意識しています。
4月に公開された8周年記事8本分のサムネイルはminamiさんが制作してくれた
koba:僕も2人と同じ感じですが、やっぱりクオリティを求められているのでそれには応えないといけないなと。あとは、無駄を削ぎ落としてシンプルにしたいなというのは前任の服部さんとのやりとりでも思っていましたね。
koba:デザインが基本的にそうなんだと思うんですが、目的に向かってまっすぐ伝えるっていうところは大切にしています。
ー最後に一言ずつお願いします!

minami:我々デザインクルーはDAI 2 MAGAZINE以外にも色々お手伝いさせてもらっているんですが、それを声高にお伝えしたいわけでもないので、誰が作った作品とかはあまり気にせず、だいにぐるーぷの制作物として感想とかをSNSで書いていただけたら嬉しいです。

なむあみ:私もだいにの1視聴者なので、今まで以上にこれからもだいにぐるーぷを応援していけたらそれがもう本望なので。今後も頑張っていきたいです。

koba:先代リーダーも言っていたのですが、我々デザインクルーはだいにぐるーぷから求められた100%に対して120%で返すのが使命だと思っています。なので僕の代でもこの使命を受け継いでいきます。
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圧倒的クオリティでYouTube業界に唯一無二の存在として君臨するだいにぐるーぷ。
彼らのクリエイティブを支えるデザインクルーはまさに縁の下の力持ちである。
だいにぐるーぷの上映会でお土産として配布されるDAI 2 MAGAZINEはだいにぐるーぷの作品へのリスペクトと彼らの努力で世界観を担保していると言っても過言ではない。
上映会で得た作品への感動をぜひDAI 2 MAGAZINEを通して自宅でも味わってほしい。
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