ライタークルーの現場に迫る―
「DAI2 MAGAZINEは、いったいどのようにして作られているのか?」
「どんな人たちが関わり、どのようなプロセスを経て1冊が完成するのか?」
そんな素朴な疑問を抱く読者も少なくないだろう。DAI2 MAGAZINEの背景には、企画の立案から取材、執筆、編集、デザインまで、多くの人々の手と想いが込められている。
本記事では、現ライタークルーリーダーのChopiさん、そして前リーダーの田中さんの二人に話を聞き、DAI2 MAGAZINEの制作現場やライタークルーの実態に迫っていく。
ーライタークルーとはどんな組織ですか?
Chopi:現在、ライタークルーには8人のメンバーが在籍しています。最年少は大学生のちゃぴさんで、最年長は私ですね。年齢層は10歳ほどの幅があり、とても多様です。
Chopi:本業でライターをしているのは私と旅人さんの2人だけで、その他のメンバーは出版関係の仕事をしている方や、全く違う分野の社会人、大学生など、さまざまなバックグラウンドを持っています。経験や職業に関係なく、それぞれの視点や個性を活かして活動しているのが特徴です。
ー毎月、どんな活動をしているんですか?
Chopi:毎月末には、ライタークルー担当の須藤さんを交えた定例会議を行っています。会議では、マガジンやレポートの制作進捗を共有したり、新しい取り組みについて話し合ったりですね。進行の流れはあらかじめ決まっていて、基本的にスムーズに進みます。

とある日の定例会議の様子(※3期時のもの)
この日は4月のREPORT投稿スケジュール等が主な議題だった。
Chopi:また、毎月中旬ごろには、須藤さん抜きでライタークルーだけの企画会議も実施しています。企画会議では、スプレッドシートに各メンバーが事前に記入したアイデアをもとに、それぞれが発表・プレゼンし、実際に形にする企画を決めます。月によって変動はありますが、毎月4〜8本ほどのレポートを制作しています。

実際の企画シート。
特別に実際に採用された企画の書き込みを公開。
ーこれまでのライタークルーの遍歴について教えてください。
田中:1期には4〜5人ほどのメンバーがいて、「yayayaさん」という方がマガジンの枠組みを最初に作ってくださいました。マガジンの基礎となる流れやフォーマットは、そのときにできあがったものです。

2024年の感謝祭で初めて配布されたVol.1
田中:2期から新たなメンバーが加わり、3期にyayayaさんが抜けたことで、より中心的に動けるメンバーを迎える必要がありました。私は3期からリーダーとなり、会議の進行や役割分担の明確化などを行いながら、運営体制を整えていきました。
田中:そして現在は、Chopiさんにリーダーを引き継いでいます。基本的にリーダー制度は指名制で、前任のリーダーが次のリーダーを決める形です。
ー企画はどのように生まれるのですか?
Chopi:基本的にはスプレッドシートに各自が企画を記入し、企画会議でそれを発表します。そこでライタークルーのメンバーからより多くの票を集めたものが採用され、リーダーが須藤さんと相談しながら最終決定します。
Chopi:ただ、今回のDAI2 MAGAZINEのように、少し特殊なケースもあります。これは、西尾さん、田中さん、私の3人で話し合って、西尾さんが出してくれたアイデアをもとに企画を磨いていきました。

今回の「世界滅亡ドッキリ」で配布されたVol.5。
人物相関図、都市伝説紹介、懸賞などの企画が3人の話し合いによって考案されたものだ。
ー執筆はどのように進めていますか?
田中:基本的には希望制です。企画会議で「これ書きたい人?」と呼びかけ、手を挙げた人が担当になります。被った場合は相談して決めます。
田中:原稿が完成したら、リーダーがフィードバックを行い、必要に応じて修正を加えます。その後、デザインクルーに原稿が渡されて、誌面のレイアウトが組まれます。レポート記事もほぼ同様の流れですが、最終的にはだいにのWebサイトに掲載される点が異なります。
ーAI時代におけるライタークルーの意義とは?
田中:AIが発達しても、人間が書くからこそ伝わる空気感や温度感は確実にあると思います。なるべく現場に同行して、その場所で感じたものを言葉にすることが大事かなと。人間味のある文章を常に意識しています。

先日公開された『【Vol.54】プロフェッショナル~なつの流儀~|ユニークレポート』のインタビューの様子
Chopi:ライタークルーの強みは、視聴者とグループのちょうど中間にいることです。視聴者の目線を持ちながら、グループとも密接に関わっているからこそ、「こんなことを知りたい」「こういう企画は需要がありそう」という感覚が自然と浮かびます。特にファン交流の場では、そうしたヒントを得る機会が多いです。

大盛況だった「DAI2 CREW感謝祭2025」
ー今後、どんな人に応募してほしいですか?

田中:新しいことを考えるのが好きで、熱量を持って取り組める人にぜひ応募してほしいです。ライティングの経験がなくても大丈夫です。他のメンバーがしっかりサポートしますし、実際に未経験から始めた方もいます。

Chopi:「企画マシーン」みたいな方、大歓迎です(笑)毎月の企画会議ではアイデアが求められる場面が多いので、引き出しの多い人は重宝されます。また、インタビューが多いので、どんどん質問して深掘りしていけるような好奇心旺盛な方も向いていると思います。
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ライタークルーでは、年齢も職業も異なるメンバーが集い、それぞれの視点を持ち寄りながらDAI2 MAGAZINEやREPORTを制作している。
現在は第4期として活動中で、第5期の募集は2025年10月頃を予定している。
もし「いつか関わってみたい」と感じたなら、そのときが来たときに応募してもらえると嬉しい。
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