今ここに俺が出たらもっと面白くなるのになぁって思うことはありますよ-

メンバーとして活躍し裏方として支え続けたこの8年間。誰よりも近くでだいにぐるーぷとともに歩み続けて来た男、安西拓海。
彼が語る結成当初、各メンバーの変化、だいにぐるーぷとして、彼としての葛藤とは何なのか。今回はそんな彼の思いを取材した。
ー8年という月日を振り返って、率直に感じることはありますか?
安西:早いなって感じですね、YouTube活動に限らずなんですけど。今のところ20代は全部YouTubeに費やしているじゃないですか。もう終わっちゃうな、20代って感じます。
ーやはりご自身が想像していた20代とは別物だったのでしょうか。
安西:そうですね。正直YouTubeを始めて、1年ぐらいは今みたいな人生を想定していなかったです。
安西:僕は普通に受験して普通に大学生になって、唯一ちょっと違ったのがYouTubeを始めたぐらいだったので。こんな人生になるんだなぁとは想像つかなかったですよ。
ー初期のころはメンバーとして活躍され、その後裏方に回った安西さんにとって、立場によっての心境の変化はありましたか?
安西:今年8年目になると思うんですけど、はっきり言って1年目しか役者というかメンバーとしてやっていなかったので、ほぼ裏方なんですよね。

作業をする安西
安西:やっぱり伸びる前と伸びる後で環境がガラッと変わったんです。YouTubeの登録者数が伸びてからちょっとの間演者やってたとかだったら分かるんですけど、 僕の場合は環境がガラッと変わる前から裏方やっていたので。正直比較しにくいんです。
ー安西さん的に大きく変化はなかったんですかね。
安西:そうですね。もちろん場面で裏方と演者っていう差はあるんですけど。
安西:だいにの環境って演者もスタッフも、フラットなのかなって感じるんです。撮影の準備とかも全員で行うし、編集とかも全員で業務に従事しているので。だからさっきの裏方とメンバーでどう違いがあるか、心境の変化っていう話があったと思うんですけど、こういうフラットさがあったからこそ大きく変化しないのかなと思います。
ーありがとうございます。正直なところ、演者側として出たかったなという考えもなかったのでしょうか。
安西:上映会とか、人前でお客さんからキャーって言われてる場面を見ると、俺も立ちたいなと思う場面もなくはないですよ。でも元々そういう場面を一度も経験しない状態で裏方になっていたので。スポットライト症候群みたいなものには一切なってないですね。
安西:あるとすれば、カメラマンが決して喋らない時っていうのも結構あるんです。その場合僕目線だと特に土井谷とかが小さいボケをした時「あ、これ今ボケたな」って感じるのに、他に出てるメンバーが一切気づいていない時もあるんですよ。「早く突っ込んでそこ」みたいな。だから「ここ絶対俺が出た方が盛り上げられるのに」って思うことはありますよ。
ーそんな安西さんから見るメンバーの中で、1番変化を感じる方はいらっしゃいますか?
安西:西尾とかじゃないですかね。元々は同級生が集まって始めたので、わいわいして済ましてた。けれど年月を追うごとに、それは仕事としてダメだよねっていう感覚が出てきたなっていうのが全体的にあると思うんです。
安西:その中で特に西尾が一番仕事に対して求める水準がすごく高いなっていうふうに思っていて。 どうしても社会人の方の基準と比べると、だいにぐるーぷって家族経営的なところを感じるんです。だけどそういう中で西尾だけはすごく高い水準を持って、日々仕事をこなしているなっていうふうには感じますね。
ーむしろ、あまり変化を感じない方はいらっしゃいますか?
安西:みんなそれぞれ変わってますよ。大人になっているなって思います。
安西:でもスタンスが変わっていないのは飯野かな。すごく丸くはなったと思うんですけど、根本にある変に媚びない感じというか、ひょうひょうとしてずっとテンションが変わらないままみたいな。そのスタンスとかが一番変わってないですね。キャラがずっとそのままっていうのはいいことなのかなと思います。
安西:やっぱりキャラの話とか、たまにするときがあるんですよ。
安西:自分のポジションっていうのと、プラスやっぱり自分の出したいものっていうのがどうしても浮かんできちゃうと思うんです。良く見せたいっていうことはきっとあって。だから西尾とか須藤は結構葛藤があったんじゃないかなって思います。
安西:いじられキャラって宿命が色々あるなって個人的に感じるんですよ、僕も似たようなポジションだと思うので。結局、かっこいいって言われたり、クールだとか賢いって言われるのはいじる側で。でもそのいじられキャラがバカっぽくやって動画を盛り上げないとそもそもダメなのに。どうしてもすごいとか技術あるって言われるのは、いじる側なんですよ。
安西:そういう意味ではいじられキャラっていうのは不遇といえば不遇なのかなって思います。だから、たまには2人のことを認めてあげてほしい。わざと必死な顔とか、ちょっとブサイクな顔をしてでも大きなリアクションを取っている須藤と西尾に感謝すべきだと、僕は思ってます。
ーでは、スタッフ陣に対して感じていることはありますか?
安西:隼也とかは元々同級生なので、特に変化はないんですよ。だけど初期のころ、スタッフのポジションが僕一人だった時ってメンバーだけで何かをやってる瞬間とか、ちょっと暇だったりしていたんです。大袈裟に言えば孤独感なんですかね。

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安西:さっきフラットっていう話をしたことと逆になっちゃうかもしれないんですけど、やっぱりポジション的に動き方がメンバーとスタッフで変わったりするときはあるんです。
安西:昔はどうしても集団になって多数決で決めることが多くて、スタッフに対する配慮なんてほぼなかったんです。スタッフはこういう動きだから、こうしておいてあげた方がいいよねっていうことはあまりなくて。
安西:でもスタッフの人数が増えていったことによって、スタッフはこうしようっていうのがしっかり出来上がっ
た感じがしています。年を重ねるごとに人権を得ているというか(笑) もうメンバーとスタッフの人数比も半々なので、これからどう状況が変わるのかなって思ってます。

「怒涛の3月を終えたので近況報告します」より。
2025年に入ってスタッフやクリエイティブ人材など多くの新戦力が加わった。
ー最後にファンの皆様へ、一言お願いします。
安西:今年もよろしくお願いします。
安西:今も僕たちは日々勉強しながら活動をしていってる最中で、なんでこんなことあるの? っていうこととかが出てきてしまう場面もあると思います。でも根底にあるのは、悲しませてやろうとか悪くさせてやろうとかそういう感情で何かサービスを提供したり、僕たちが行動することは
基本的にないので。
安西:もし何か間違ってたら、言っていただけるとありがたいです。だからこそ程よく暖かく8年目も見守ってほしいです。
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心境の変化は大きくないといえども、だいにぐるーぷ全体として一歩ずつ成長していること、その中に存在した葛藤について語ってくれた。
そして、「ここから先もまだまだ組織として成長していく」そう語った安西。彼が支えるぐるーぷの行く先に大きく期待をせずにはいられない。
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