2年越しの復活
1週間心霊スポット生活ー
2024年夏、だいにぐるーぷによる6度目の先行上映会が東京、大阪、福岡の3都市・4公演にて開催された。
今作は、一昨夏にファイナルと銘打たれたグループの代表作である『1週間心霊スポット生活』が、2年ぶりに復活した『1週間心霊スポット生活 -REBORN』となり、4公演で延べ2,000人が来場。大盛況のうちに幕を閉じた。
6度目の上映会で示したスタイルの確立。
“これこそが”だいにぐるーぷの航海
通算6度目の上映会となった今回は、前作からわずか2カ月という“異例”の制作スケジュールに加え、関東を中心に猛威を振るった台風7号の影響で、予期せぬアクシデントにも見舞われた。
最終日の福岡公演では、メンバーが搭乗予定だった飛行機が欠便となり、開演前物販が遅れるなどタイムスケジュールにも支障をきたした。それでも、成功に結び付けられたのは、過去の失敗を糧に、メンバー、スタッフ、イベントクルーと各々が積み重ねてきた努力の賜物だ。
自分たちの力と自分たちの仲間だけで作る。だいにぐるーぷの理想が体現された上映会の様子をお届けしよう。
アトラクション化した
上映会ー
上映会のお客様の様子
だいにぐるーぷが主催する『先行上映会』は、2022年夏に初開催されたのを皮切りに、回数を重ねるごとにパワーアップしてきた。そのひとつに挙げられるのが、グッズとインチキくじだ。テーマにあるのは、“映画館で作品を見る”にとどまらず、“上映会全体をアトラクションとして楽しむ”ということ。
オフィシャルグッズ第12弾
今作のグッズは、Blu-rayやTシャツといった定番アイテムから、サムネキーホルダー(※)などのクリエイターらしいアイテムも展開されるなど、充実のラインナップに。
また、初となるメンバー監修アイテムとして飯野太一のこだわりが詰まったサングラスが販売された他、隠れた名作と称される『ゆるキャラ運動会』のゆるキャラ達もラバーコースターになって登場。後者は、上映会ならびにECサイトでも即完売する人気ぶりだった。
※上映会限定商品。ECサイトでも一部購入可
インチキくじ引きの様子
2回目の上映会出店となった『飯野太一のインチキくじ引き』は、『無人島からの脱出』に登場する飯野商店がルーツとなっている。
ただ、安心して欲しいのは、実際にインチキやぼったくりの類は行われておらず、それどころか豪華すぎるほどの景品が用意されていたということだ。
インチキくじ引きのラインナップ立札
今回の上位賞としては、ゆるキャラBIGぬいぐるみ(1等)と岩田のビールジョッキ(3等)の非売品に加え、Blu-rayの初回限定版(2等)。下位賞でも、こちらも非売品となるオリジナルチロル(4等)、だいにぐるーぷ缶バッチ(18等)とオリジナリティ溢れるものが揃っていた。
上映後のメンバー販売の様子
そんなグッズとインチキくじは、開演前物販と終演後物販の2つの時間帯で購入が可能だったが、人気アイテムは早々に完売となってしまった。
終演後物販では、レジに立ったメンバーに対して、作品の感想を思い思いに伝えるファンの姿が見受けられた。なお、前回から導入された整理券システムにより、長時間の列待機などを解消するに至っている。
上映会で配布された『DAI 2 MAGAZINE Vol.3』
また、来場者全員に配布された『DAI2 MAGAZINE』は、上映会のお土産としては打って付けなものに。『制作の裏側』と題したページでは、動画の完成に至るまでの過程やアイデア、はたまた苦悩や葛藤が赤裸々に語られており、上映会後に読めばさらに作品に没頭できるに違いない。
その他、個人にフォーカスを当てたコーナーやメンバーシップ特集など、盛りだくさんの内容だ。なお、こちらは だいにぐるーぷとメンバーシップ会員によって作られている。
福岡登壇時のトラブルの様子
そして、本イベント最大の見どころが、作品上映後の登壇である。メンバー全員が登場するこちらでは、作品にまつわる裏話や撮影中の秘話などを明かしてくれた。余韻冷めやらぬ中で聞けるトークはまた一興。お互いのリアクションを直接感じとれるのも、上映会ならではの魅力だ。ちなみに、今回最大の事件といえば、福岡公演の登壇において岩田涼太が寝坊したことだろう。
“貫禄”さえも出てきた
6度目の上映会
だいにぐるーぷリーダー:岩田 涼太
2年前に行われた最初の上映会は東京・1公演だけだったのが、6回目を迎えた今夏までに名古屋、大阪、福岡と規模を拡大。グッズ販売、マガジン配布、登壇とイベント内容もアップデートを繰り返してきた。貫禄さえも出てきた今回の上映会について、リーダーの岩田涼太が振り返ってくれた。
ーまずは率直に上映会を終えた感想をお願いします。
岩田:台風の影響で様々な問題が発生しましたが、僕の寝坊以外は大きなトラブルもなく終えられて一安心という気持ちです。 ただ個人的には、演者としてもディレクターとしても作品にほとんど関わってないので、抜け殻のような状態でした。
岩田:やはり自分はクリエイターで、作品に対する反応を直接感じたいのだなと気づかされましたね。
ー一方で、今回は特にグッズの在庫が枯れるのが早かったと聞きました。その辺が、次回の上映会に向けた改善点になるのでしょうか?
岩田:これに関しては悲観的には考えてないです。 毎度人気の商品は移り変わりますし、単純にみんなが欲しいと思うような魅力的な商品を作れたのだなと自信に繋がります。 それに、グッズの人気商品があるとインチキくじと拮抗してくれるので、待機列問題的にもありがたかったり。
岩田:グッズ担当のなつ(大野菜摘)と話しているのは、一部モニターにグッズの事前アンケートにご協力いただいて、需要を把握してから生産量を決めるという試みです。 これによって過剰在庫・過剰人気が防げればいいなと思っています。
ー『PEDRO1週間逃亡生活』の情報が解禁されましたね。次回は過去最大規模の上映会になると思いますが、だいにぐるーぷのリーダーとして、新たな挑戦に対する意気込みをお願いします!
岩田:間違いなく会場数・公演数は過去最大になります。それから、イベント自体のアップデートも考えています。 PEDROファンの方も多く来場されることが予想されますし、僕らが今まで培ってきた作品力、イベントの完成度を新規のお客さんに見せつけてやりたいという気持ちです。 そして何よりも寝坊しないように気をつけます。
失敗と成功を重ね、自分たちのスタイルをついに確かなものとしただいにぐるーぷ。そんな彼らは今冬、過去最大規模の上映会に挑戦する。メンバー、裏方スタッフ、そしてファンの皆さん。さぁ、“ネクストステージ”へ行こう。
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