2週に分けて行われた
先行上映会ー
2023年の末に公開された『海賊サバイバル』から半年を経て、2024年5月31日（金）よりついに『Not Found』の先行上映会が開催された。
全国4つの会場で5つの公演が行われ、これまでユナイテッド・シネマのみで行われていた劇場も新たに109シネマズが追加され、会場でも新たに名古屋会場が追加された。上映会を経るたび、新たな取り組みが行われてきている先行上映会。
今回の『Not Found』の先行上映会はどのようなイベントだったのか？
5月31日(金),6月1日(土),6月2日(日)の3日間開催された前半部の、東京公演・アフターパーティー・名古屋公演の様子に迫る。
アップデートを重ねる
上映会の「初日」
5月31日（金）、この日だいにぐるーぷは今回の企画である「Not Found」の初の公開日を迎えた。今回は、リーダーである岩田に、東京会場全体の感想から、企画、今後について等に焦点をあて、語ってもらった。
ー東京会場全体のざっくりとした感想について伺えますでしょうか？
岩田：いつもは1日開催だった東京公演が2日開催できたこと、2倍の動員ができたことは純粋に嬉しい限りです。
ー今回の作品は前回のエンタメ要素の多い「海賊サバイバル」とは違い「ゴーストタウン」よりの作品と岩田さんが言われていました。作品を放映するうえで不安はありましたか？
岩田：それはいつもありますね。でも不安もありますけど、それと同じぐらいのどういう反応になるんだろうっていうわくわく感はありました。あとは最近自分の中で、大衆にうけなくても刺さる人に刺さればいいんだっていうことを強く思い始めてきたっていう…。
岩田：もし刺さる人に強く刺したいのであれば、個人的な感情や思想をひたすら尖らせるとか、周りの意見を聞かずにこだわりを貫くとか、そうやって一種の自己満足に走ることが誰かに突き刺す手段だなって思っているので、「海賊サバイバル」とはまったく違う作り方をしました。
岩田：「海賊サバイバル」はいかに「だいにぐるーぷ」を知らない人に面白いと思ってもらえるかがポイントなので、正直、自分のこだわりを結構捨ててるし、今回の作品とは構成に大きな違いがあると思います。
ー上映会アップデートについて、感想をお伺いできますでしょうか？
■飯野のインチキくじ
岩田：あんな売れるんだっていうぐらい早く売れましたし、18等の缶バッジも好評だったので次回もやりますし、次回は飯野が上映後に店頭に立てる数にしようと思っています。
■プレミアムプラン限定グッズ事前予約購入
岩田：事前予約購入もよかったなと思いつつも、割と在庫数に対してのクレームがちょこちょこ耳に届いてて、そこら辺の調整はやっぱ難しいなとは思いましたね。例えば、初回限定版Blu-rayが事前予約では即完してしまったけど、劇場販売分は余っていたので、もうちょっと事前予約購入分を出してもいいのかなとか。ここら辺の調整は行っていきながら事前予約購入の仕組みは現状、残していこうかなとは思っています。
■フォトスポット
岩田：あれみんなどうだったんだろう（笑）。別にどっちでもよかったんじゃないかって気がしているので、今後続けるかどうかは未定です。
■VIP制度
岩田：VIPの主な特典は、最前列座席・メンバー挨拶・グッズの優先購入・アフターパーティでのVIP席があるのですが、一般の参加者の倍の金額設定になっています。
初めて聞く名前の方も多かったですが、今では全員名前と顔が一致するくらい覚えているので認知という観点では抜群ですね。
岩田：VIPに関しては概ね満足してもらったと思うのですが、まだまだ改良の余地があるなと感じてはいます。
■初回限定盤Blu-ray
岩田：これまでのメンバーシップ限定版Blu-rayは売れてはもちろんいましたし、なんとなく1,000円でキーホルダーが買えるぐらいの感覚だったと思うんですけど、今回の初回限定盤Blu-rayの方が、作品にまつわるモノがたくさん入っていて、飾れるし、ちゃんとした通常版との差別化になっているんじゃないですかね。
岩田：個人的には作品資料集が推しです。今後もおそらく売っていくと思います。
ー今後はどんなアップデートをしていきたいですか？
岩田：東京会場「ユナイテッド・シネマ」のフロア全体を使って、企画に関する展示会を開いたり、巨大なオブジェクトを作ったりしてみたいですね。 例えば心霊企画だったら、お化け屋敷とかが併設できたら楽しそうだな（笑）別途で使用料がかかるのでハードルは高いですが、来場者の満足度は飛躍的に上がるのではないかと思います。
岩田：今回の上映会の1番最初の会議で、「そもそも去年に上映会は一通り回し切れたから、 今年に入ってアップデートしたいことを出していこう」という話から始まり、やりたいことを色々と出したんですけど、まだ3分の1程度しか実現できていないのでまだまだアップデートしていきます。
「愛」がある場所
アフターパーティー in東京
6月1日。デックス東京ビーチ（お台場）にて、今回で３回目となるアフターパーティーが開催された。海賊サバイバルからだいにぐるーぷと一緒に打ち上げをしようというテーマから作られたアフターパーティー。
撮影はNG、ホームページでもSECRETと書かれるアフターパーティーは一体どんな様子で何が行われているのか。謎を解き明かしていこうと思う。
今回の会場であるデックス東京ビーチは屋外のバーベキュー会場であった。お台場の景色を一望しながら、加えて知り合い同士でバーベキューが楽しめる、そんな会場であった。やはり始まれば会場内は常に賑やかで笑い声が絶えなかった。
更に、今回でしか味わえないものといえば、偶然にも行われていた花火ではないだろうか。まさに会場全てが特等席。その花火は、岩田の乾杯とともにスタートの合図を切った。会場内が大きな歓声に包まれた瞬間である。
アフターパーティーには、感謝祭から追加されたVIP制度が存在する。必ずメンバーがその席へと、決められた時間ではあるが訪れる。一般席は、だいにクルー同士の会話を楽しみながらも、VIPへの訪問が終わったメンバーへ声をかけていった。
今回、本来のアフパと大きく違っていたのは立食が禁止だったということだ。本来であれば移動しながらコミュニケーションを取れていたはずであるが、今回はそれが全くできなかったのである。少し動揺している様子もあったが、饗庭さんの全体指示やなつの呼びかけ、今回から追加されたアフパスタッフの協力により、円滑な運営が行われていた。
緊急事態もありつつも、無事終了を遂げた今回のアフパについて、メンバーの土井谷はこう振り返る。
ー率直に、今回のアフパはいかがでしたか？
土井谷：全体的には、こんなふうに思ってんだとか。視聴者の人たちが考えることが全然わかってなかったりとかしたんで。こういうとこ好きなんだとか、サブちゃんのここまで見てんのみたいな反応があるのは、面白かったです。こう思ってるっていう意見で、たまに面食らったりしますけど(笑)
ー花火も上がりましたが、事前に把握されてましたか？
土井谷：いつだったっけな。いやでも、マジで当日か前日くらいですよ。参加してくれてる人と一緒に見るっていう感覚はあんまなかったっす。だからびっくりしましたけど、何か思い出にはなりますよね。
ー前回から追加されたVIP制度についてなんですが、やはり顔見知りが多いですか？
土井谷：なんか俺ももっと知ってる人ばっかなのかなって思ったけど、” 普段コメントあんまりしないんですよ “ みたいな人がいたりとかもするし、だいにのイベントっていうかそもそもだいに知らないですみたいな人も今回はいました。俺らもVIPだから、みたいに扱ってないっすね。ガツガツなんかDMを送ったりとかするタイプじゃない人とかと、直接対話できたりもします。
ーあんまり発言しづらいとかっていう方も、もうどんどん来てくれって感じですか。
土井谷：そうっすね。割とグイグイくれる子は別にVIPじゃなくても話しかけてくれるし。
まあでも、本当にだいにが好きでいてくれてんだなっていう人が多いです。
ー愛、感じますか？
土井谷：感じますよ。愛もあるし、クレームもあるけど(笑)
ー今回からのアフパスタッフに関して、どう思われました？
土井谷：スタッフファンみたいな人もいるんで、俺らのスタッフだとしてももはやみんなスタッフとして扱わない。” 安西さん喋ろうよ “ とか “ じゅんやさん “ みたいなそんな感じにやっぱどうしてもなっちゃうんで。スタッフとして機能しない部分がやっぱどうしても出てくる。
土井谷：だからイベスタみたいにスタッフを導入して、お酒がなくなったら聞きに来てくれたりとか。そこら辺も全部含めてありがたかったですけど、再三言ってますが今回はやっぱり急に変わった部分ですかね。あれがうちのメンツだけだったらどうにもならなかったかもなってやっぱ思いましたね。
土井谷：イベントスタッフに対してもそうですけど、俺らが見えてないところで動いてくれて、何となく大変なんだろうなぐらいは伝わってたんすけど。アフパだったらみんなが動いてるのが一応見えていたので、大変だったろうなと思いながらも、ありがたいなっていう気持ちですね、ほんとに。
ーアフパを振り返って、一言いただけますか。
土井谷：多分喋れなかった人は何人かいるのかな。裏で饗庭さんとか、スタッフがてんやわんやしてるし、っていうのでみんなでどうにかしてました。頑張ったけどそれは本当にごめんなさいとしか言えないです。
少し後悔の残るアフターパーティーであったかもしれないが、一足先にだいにぐるーぷと、広大な空に上がる花火を見れたことは、今回でしか味わえない特別な思い出になるのではないだろうか。
夢の五大都市ツアーの足がかり
初の名古屋公演
ー東海地方のファンは結束が強く、熱量が高いイメージですが、会場ではどう感じましたか？
土井谷：正直なこと言うとめちゃくちゃ反応悪いだろうなと思ってたんですよ。勝手なイメージで、物静かな県民性なのかなって思ってたんですけど、会場の反応は東京ぐらい良かった。上映後物販では「すみません、こんなところまで来ていただいて…」みたいなこと言われたり（笑）。なんかいい人そうな方が多かったですね。
岩田：数字的なとこで言うと、名古屋だけ物販の売り上げが異次元に高かったんですよね。いわゆる客単価みたいなものが飛び抜けて高いですね。やっぱり熱量なのかもしれないですけど、名古屋が今ダントツで1位ですね。
ーファンとの触れ合いの中で、エピソードがありましたら教えてください。
岩田：俺たち上映後物販一緒だったんだよね、2人でやってて。
土井谷：めちゃくちゃマッチョな男2人組がいて、俺と目が合った瞬間にめっちゃ喜んでくれて。でも「このレジ現金とPayPayだけなんだけど大丈夫？」て聞いたら、どっちも持ってなくて。別のマッチョに金借りてましたね。
岩田：マッチョだらけだったんだね。
ー初の会場でしたが、なにかトラブルなどは起こりましたか？
岩田：登壇の入場のタイミングで、会場の人がドアを開けてくれるっていう話だったんですけど、音楽が鳴り始めてもう入場のタイミングなのに全然開けてくんなくって。なかなか入れなくて、ちらほら帰り始める人とか出ちゃうみたいなことがありました。
岩田：あと登壇が終わった後に僕らがはけて、次の企画の予告が流れるという一番盛り上がるところがあるんですけど、なつが、「本日はありがとうございました！」ってマイクで言っちゃって、予告映像にかぶっちゃって服部に怒られるっていうのがありましたね。
土井谷：サブチャンでもありますけど、過去には西尾が来なかったこととかもあったんで（笑）。ミスは初めての会場だとつきものですね。
ー初の名古屋会場で発見はありましたか？
土井谷：中学生とか高校生ぐらいの方が多かった記憶がありますね。こういう子たちが「だいに」のイベントに参加するってイメージがあんまりなくて。もしかして東京とか大阪上映だと、学生なので来れなかったりした子もいたのかなとちょっと思いました。
岩田：やっぱり「名古屋だったから始めて来れました」っていう人が結構いたので、その人たちのためにもやってよかったなと思いますし、上映会のアンケートでも“初めて参加する”人が半分以上だったことも新たな発見でしたね。僕は上映会に極力全員来て欲しいなっていうのがあるので。
岩田：会場のサイズを調整しちゃえば、やろうと思えば、極端な話沖縄でだって出来るわけで。あとは採算を考えないといけないんですけど、僕らも楽しいし、そこに行って喜んでくれてる人もいるわけだし、それはやれる限りやろうと思ってます。
岩田：今回は福岡が埋まってないっていうのもありますけど、今後はキャパを減らしてやればいいだけの話なので、次から福岡がなくなるってことはないと思いますけどね。
土井谷：まあ、態度次第ですね（笑）。
岩田：僕的には早く札幌でやりたいですね。
ー前半戦の東京・名古屋会場の上映会に来てくれたファンにメッセージをお願いします。
岩田：前半戦が終わった感想としては、2週に分けたのはやっぱり良かったなと思いますね。僕はこの期間ずっと楽しいです。来週の大阪と福岡なんてほぼ旅行ですから。ただ、ちょっと登壇の内容を考えてなさすぎて、全然良いこと言えなかったんで、福岡と大阪ではちゃんとやりますっていうことを言っておきます（笑）。
土井谷：今回は色んな箇所のアップデートがあるんですけど、本編も新しい取り組みが何個か入ってて、例えば、上映が全部終わった後の映像とか。本当に観客が思った通りの反応をするので、僕はテンションが上がるというか、気持ちがいいです（笑）。細かい遊びをいろいろ入れてたりするんので、画面の端々まで見てほしいと思います。
大きなスクリーンで、「だいにぐるーぷ」を愛する同志と共に、「だいに」の作り上げる世界を全身で浴び、没頭する上映会。そして画面越しではなく、同じ空間で彼らと共に話し、笑い、酒を酌み交わすアフターパーティー。他のYoutuberでは味わえない、この唯一無二の幸せな体験を、これからも一緒に楽しもう。
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