前編では、だいにぐるーぷが“コンテンツに回帰する”という決断に至った背景について話を聞いた。
後編では、その先にある具体的な戦略と、10年目に向けた展望について掘り下げていく。

前編はこちら
ー“コンテンツに回帰する”という方針の具体的な変化や展望を改めて教えてください。
岩田:ざっくりと今、9月ぐらいまでのスケジュールが決まっています。サブチャンネルが今年からサブコンテンツとして、メインチャンネルに統合・リニューアルしたんですけど、その境目もどんどんなくなっていくのかなって思っています。
岩田:目指しているのはメインとサブの垣根がなくなっていって、週に2回メイン級の何かが上がっていく状態です。それじゃ足りないよって人はメンバーシップにはもっといろんなコンテンツがあるし、このメンバーシップがこれまでのサブチャンネル的な意味合いを持って、全てが1段階ずつ上がる。そしてそれに耐えうる制作体制をしっかり作りたいです。
ー既に2026年も四半期を終えましたが、手応えみたいなのはどうですか?
岩田:いい方向に進んでいるなって手応えはありますね。これからこんな感じになるのかな?ってなんとなくの方針・方向性みたいなものが見えてきたというか。
ーそれこそ、12月の反省会でしたっけ?岩田さんがサブの内容もテコ入れすると言及していたのは。
あれ以降コメントでも「すごく面白くなってる」「コンテンツの質が上がった」といったコメントも散見されましたね。見てますか?
岩田:もちろん。もちろん見てますよ。

2026年、統合前のサブチャンネルに寄せられたコメントの一部
ー嬉しいと感じているのか、それともここまでやってるのだから当然みたいな感覚ですか?
岩田:うーん、当然でしょって感じの方が近いかな?僕がやっているからというよりも、ぐるーぷ的に力を入れているからだと思います。もっとできるのになってずっと思っていたので。
岩田:けれど、スケジュール的な理由とか、人手的な理由とか、お金的な理由でできてないんだろうなってことが多々あったので。ここに僕が入ることで若干でもいろいろ解放するというか。そんな感じだと思っています。
岩田:やっぱりそこを解決するのってすごく重要で。これまでは、メインさえ面白ければいいでしょみたいなところもあって結構おざなりにされていたんですが、そんなことはなかったですね。
岩田:実はすごく連動しているじゃないですか。メインも、サブも、メンバーシップも。なんか全てが連動しているからどこか1つでもかけちゃいけないなってことでテコ入れしたって感じでした。
ーテコ入れといえば、3月の上映会はいつもとは違う新しい登壇スタイルでしたね。今年最初の上映会の手応えはどうでしたか?
岩田:普通に良かったし、全部が想定の中でもいいラインで全部終えられたなと思っています。新しい登壇の仕方も、動員数とかグッズもそうだし、やり方とか結果も含めていい感じだったと思います。

ーそれこそ、今回は会場や日程を絞っての開催でしたし、次回の上映会は夏までないんですよね?
岩田:そうですね。今年からちょっと変わっていくと思うんですけど、年5本の企画とやるとなると、毎回3週とかかけて上映会をやるのは本当にスケジュール的に厳しいんですよね。それもあってちょっとコンパクトにしました。
岩田:上映会も昨年はどんどんと新しい会場での動員を求めていってたんですが、今年からはそこをもう少し考え直して、計算して開催しようと思っています。そういった動きの中で『リアル人生ゲーム』の上映会は東名阪を1週間でという形になりました。
岩田:結果として、大阪が若干余ったくらいでほぼ完売にできたので。ちょうど良かったと思います。

岩田:上映会自体はすごくありがたいし、楽しいしやりたいんですが、とにかく尺問題が…。劇場の関係で2時間半が限度なんですよ。
岩田:ここの問題が次の企画以降もハマらなそうなんですよね。実際、『リアル人生ゲーム』も理想は4時間くらい尺をとるのがベストだったかなと思っています。それを無理やり上映会用に2時間半で収めちゃってて、なんかもったいないなと。だから今回久しぶりにPPVを出しました。
岩田:6月に上映会をする予定だった企画はもう撮影が終わってるんですが、これも尺をどうしようかという話になりまして。もう削りたくないし、上映会は辞めてYouTubeで出そうかという結論になりました。尺に囚われずに本当に作りたいものを作ろうという感じの方向性で作品作りをしています。
ー先日、土井谷さんのインタビューをさせていただいた時に「今後も世界観はつくりつつ、だいにのわちゃわちゃ感が見れる作品が増えていくよ」とおっしゃっていたんですが、岩田さん的にもおんなじ感じですか?
岩田:そうですね。ラスベガス2の上映会の登壇でも言ったんですが、やっぱりメインに5人出るっていうのはすごく重要なんです。
岩田:去年だったら『ゾンビゲーム』や『世界滅亡ドッキリ』って主役が1人いて、あとはスタッフサイド的な感じでした。それを経て重要さを感じたので、今年はおそらく全部の企画で全員出るんじゃないかな?
岩田:そういう意味で、だいにがこれまでやってきた世界観が強いような作品とみんながいてそこの掛け合いがポイントになるって意味でわちゃわちゃ感があるって感じになると思います。
ー3月に上がっただいに版の『放送禁止』が岩田さんの言うような世界観とわちゃわちゃ感が両立した作品ですよね。
岩田:そうですね。あれが刺さる人には1年逃亡の次に出る企画は結構面白いんじゃないかな?作品性とわちゃわちゃの両立だったり、ちょっと考察要素があったり。
ー楽しみにしています。
今後、まだ先の見えていない部分ももちろんあるとは思うんですが、最終的にだいにぐるーぷが辿り着くべき目的地ってどこでしょうか?
岩田:わかりやすいところで言うならやっぱりNetflixでの作品を作りたいとか、もっとデカい企画がやりたいとか、上映会で1万人動員したいとか、本当にはちゃめちゃな採算度外視の企画を5人でやりたいなとか。そんな感じですかね。

メンバーシップ『限定動画 Vol.289|2024年上半期 だいにぐるーぷ総会』より
岩田:今だいにが向かっているのは、飲食店に近いと思っていて。結局いいコンテンツを作っていたらお客様はリピートしてくれて、そのうち人気店になっていくというか。店構えとかプロモーションで新規のお客さんは呼べるけど、結局大事なのはリピーターの数というか。
岩田:満足度がそこに直結していて、美味しかったらまた行くって感じで勝手に繁盛店になっているパターンってあるじゃないですか。ちっちゃい頃からある冴えない見た目してるのにずっと潰れない町中華みたいな。
岩田:そういう感じが結構YouTubeにもあるんだなと思っていて。ちゃんと面白い動画をしっかりあげていくことで、満足度が上がってリピーターが増えて、再生数も伸びていって、それが結局新規の視聴者獲得にも繋がるみたいな。行列が行列を呼ぶみたいあ形で拡がっていくのが、コンテンツに回帰した上でのだいにぐるーぷの戦い方かなと思っています。
ー最後にファンに向けてお願いします。
岩田:去年までって結構上映会と上映会の間が中弛みしていたなと思っていて、そこをサブチャンネルで埋めるみたいな感じだったんですけど、そのサブチャンネルの企画も弱いみたいな感じでした。
岩田:だから企画が終わったら1回離脱して、また次の企画のPart1があがる頃に戻ってきてまた離脱って感じだったんですよね。
岩田:今年はもうひっきりなしにメインとメインの間にもいろんなことが起こるとか、飽きさせないコンテンツをバンバン仕込んでいるので期待をしていてほしいです。

毎週盛りだくさんなコンテンツたち。
メンバーシップ会員はもちろん、非会員でも毎週何かしらのサブコンテンツが楽しめるようになった。
岩田:それから、僕らが外部で何かをやったとき。それこそ3月にあった放送禁止の登壇イベントとか、今TVerで放映中の不倫禁止とか、去年やったイカゲームのイベントとかも。そういうときにリアクションしてくれるコアなファンっていうのはすごくだいにぐるーぷの力になっています。

2026年3月24日『放送禁止』登壇イベント
岩田:チームだいにぐるーぷじゃないですけど、先方の担当者だったりだいにぐるーぷに仕事をくれた人だったり、そういう人たちから「だいにさんのファンの方たちすごいですね」って僕らのチームみたいに見られている存在なので。
岩田:コアファン向けのイベントは減っちゃうかもしれないんですけど、チームとして大切な存在っていのは変わらずに思っているので。これからも応援よろしくお願いします。
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コンテンツ、ファンとの距離、そして制作体制。
さまざまな試行錯誤を経て、だいにぐるーぷは再びコンテンツそのものと向き合うフェーズに入った。
イベントやサービスを通じて得たものを踏まえた上での“コンテンツへの回帰”は、単なる原点回帰ではなく、これまでの積み重ねを内包した進化でもある。
10年目を迎えるこれからの1年は、だいにぐるーぷにとって一つの区切りであり、新たなスタートでもある。
その先にどんな景色が広がっているのか。
その答えは、これから公開されていくコンテンツの中に。
そして、本記事をもって「DAI 2 REPORT」は最終回を迎える。
これまで読んでくださった皆さまに、心から感謝を申し上げます。
だいにぐるーぷの歩みは、ここで終わるわけではない。
その進化を、これからも見届けてほしい。