土井谷の白セレナー
だいにぐるーぷにとっての”ゴーイングメリー号”と言える土井谷の白セレナ。
ここまでどの撮影においても移動手段や運搬手段としてぐるーぷや土井谷を支えてきた白セレナだが、2024年の11月にぐるーぷの社用車としてハイエースが納車されたことでその役目に終止符を打った。まさにメリー号とサニー号の世代交代である。
今回、所有者である土井谷に納車されてから2024年末まで公私共に彼を支えた白セレナとの思い出を振り返ってもらった。
白セレナ年表
ーまずは白セレナを手に入れた経緯をお願いします。
土井谷:津田沼逃亡の後くらいにおじいちゃんに買ってもらいましたね。車種については当時色々案はあったんですけど、とにかく岩田の黒セレナに乗ってて荷物が積める系の車がぐるーぷ的にもいいかなと思って。
土井谷:あとは、うちの実家が自営業で荷物が意外と多いので、それも加味してセレナにしました。
ー白セレナの初稼働の思い出を教えてください。
土井谷:”無人島からの脱出”の撮影ですね。あれが12月から2月あたりの寒い時期で、まず備品を積んで僕が運転して、助手席と後ろに3人乗って岡山まで向かったのが最初の撮影とか長距離移動の思い出です。
土井谷:20時くらいに都内を出発して朝着くみたいな感じで、一晩中走ってその日に撮影が始まるって感じでした。
土井谷:結構な距離、東京から兵庫くらいまで僕が運転した気がします。免許も当時僕と岩田しか持っていなくて、明け方くらいから岩田と代わって車内で寝て起きたら着いていましたね。
ーかなりハードな初陣だったんですね。帰りも同じ感じですか?
土井谷:帰りはもっとやばくて、撮影が終わったのが昼過ぎくらいで後片付けもちょっとゴタついちゃって。
土井谷:当時ぐるーぷに現金がなかったから宿代がないってなってなんとかかき集めて、無人島からの脱出の後に宿からの脱出が始まったんですよ。それで、21時くらいに全部片付いて、寝る間もなく東京に戻ったあの時は大変でしたね。

撮影後、片付けが終わり白セレナで帰る前に撮った集合写真
土井谷:撮影の疲れと宿からの脱出ので結構消耗していたので、途中で限界を感じたんですよ。なので途中のパーキングエリアでちょっと寝て、こっちに帰って来れたのは昼過ぎでした。今思うとあの長距離をよく僕と岩田で回したなと思います。

第1弾 無人島脱出後の白セレナ年表
ーかなりの極限状態だったんですね。
土井谷:極限状態でいうなら”無人島バトルロワイヤル”もやばかったです。サブチャンネルでも動画が上がっているんですけど、2日かけて長崎に向かいました。後にも先にもこれが最長移動距離ですね。
土井谷:あれはまじでやばかったです。行きは動画があったから覚えているけど、帰りに関しては本当に帰ってきたのかって思うくらい何も覚えていないです(笑)
無人島バトルロワイヤルに行く道中の一部始終
ー相当ハードだったんですね。過去のサブチャンネルでは事故や事件についての動画もありましたね。
土井谷:僕が事故ってバンパーが外れちゃったのと、その翌年の”無人島からの脱出2”の撮影に向かう途中のタイヤ事件ですね。
バンパーが外れてそのままサブで動画化

パンクした時の写真
土井谷:外装はそこからめちゃくちゃ壊れやすくなってきました。今回白セレナが持っていかれる時も見たらやっぱりちょっと、事故で外れた部分はちゃんとはくっついていないんですよね。
土井谷:タイヤ事件に関しては夜中じゃなかったら事故になっていた可能性もありますし、ちょっとゾッとしましたね。
バンパー破損とタイヤ破裂に近い時期の白セレナの年表
ー大きな事故にならなくてよかったです。他に白セレナとの印象的な思い出はありますか?
土井谷:「1週間逃亡生活 東京編」かな、撮影というよりも当時初めてちゃんと上映会を組んだんです。東京と大阪だったんですけど、東京公演が終わってから翌日の大阪公演に白と黒のセレナで向かいました。
土井谷:これが白セレナの最後のハードスケジュール移動だったと思いますね。この後からは飛行機とかに乗り始めるので。ほぼ会話はなかったけど高速道路の光景を覚えています。
ー白セレナとの別れを意識したのはいつ頃でしたか?
土井谷:”PEDRO1週間逃亡生活(2024)”の頃ですね。前日に準備していて、何かの会議で1人で東京から帰る時に、自宅との中間地点あたりで不具合でJAFを呼ぶ羽目になりました。
土井谷:ちょうどこのくらいの時期から社用車としてハイエースを買おうって話も出ていたので白セレナの立場もほぼなくなっていた時期でしたね。

新社用車「だいえーす」
土井谷:そんな背景もあったし、一番大きい理由として12月に車検が切れるって言うのがありました。色々考えた結果、セレナが嫌いになったわけではもちろんないけど、そろそろお疲れ様かなって感じになりましたね。
ー白セレナを手放して思うことはありますか?
土井谷:感謝とかももちろんあるけど、生活が変わって「あいつがいなくなった」みたいな心にぽっかり穴が空くみたいな感覚ですね。本当に今まで支えてくれてたんだなって。
土井谷:1人でなにか考えるにしても運転している時が一番楽というか。個室で何か考え事する場所のイメージとして車が僕の中であって、何かしら煮詰まったら車で夜中走るのが結構好きでした。あらゆる面であの空間の中にいましたね。思い出のどこかに必ずセレナがいます。
現在新たな相棒を探している土井谷は、しばらく検討していた旧車か、手当の手厚い電気自動車かで揺れているようだ。
元々欲しいと思っていた車は体調を崩している間に売れてしまって、旧車の一期一会を実感したという。
この後自動車を見に行って、2月中には新しい相棒を迎える予定だ。
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