流儀ー
男だらけの会社の紅一点として日々の業務をこなすなつこと大野菜摘。(以下なつ)
そもそもなつがどんな経緯で参入したかを知っている人は少ないのではないのだろうか。
出会いはだいにぐるーぷのチャンネル登録者数がまだ1000人台だった頃。当時同じくYoutuberとして活動していたなつのグループにコラボ依頼が来たことがきっかけだった。

その後、地元が近いことが分かり親密な関係になったものの、だいにぐるーぷは心霊企画で登録者数が爆増、なつのグループは変わらず底辺を走っていた。
それを岩田に相談した結果、宇宙人(現だいにぐるーぷスタッフの安西拓海)と活動を開始することに。しかし、なかなか芽が出ずになつのグループは各々別の道へ進むことになった。

それでもまだ、Youtubeで頑張りたいと思っていた時に岩田から誘われ、だいにぐるーぷへ参入したのだ。
当然出てくるであろう男性だらけの職場に抵抗はなかったのかという問いに対しなつは、最初から友達だったこと、岩田からグッズ制作担当としてのポジションを用意されて参入できたことで、抵抗はなかったと話す。
本記事では今やだいにぐるーぷにとって欠かせない存在となった、なつの上映会前はどんな一日を過ごしているのか、どんな目線で物事を考えているのかなど、多忙極める彼女のプロフェッショナルな部分を感じることができる。
本記事からなつの想いを感じ取ってみてほしい。
―上映会前のなつさんのスケジュールを教えてください。
なつ:だいには12時出勤なので、その時間ベースで生きていたんですけど、一般的な会社は午前中から活動しているので、必然的に午前中に商談とか打ち合わせが多くなってくるんですよ。
なつ:なのでリモートワークできる場所で、切りの良いところまで終わらせてから出社するようになりましたね。早起きになりました。
―業務内容はなにを担当していますか?
なつ:本当に浅く広く担当しているのでこれっていうのが難しいので上映会面で話しますね。
なつ:会場とのアポイントメントから始まって、企画書の提出、新しい試みをする上での会場側との折衝、グッズ制作、管理系で言うと、イベントクルーとスタッフ、タイムテーブル、予算、備品など上映会だけでも色々やってますね(笑)
毎上映会ごとに内容がアップデートされているが、今回のアップデートは以下の通りだ。
この実現すべてになつが関わっているのを想像するだけでも、より良いものをDai2 crewへ届けたいという想いが伺える。
先日のサブチャンネルでのリーダー岩田と生配信でグッズやインチキくじの景品などについて説明した
―上映会時期ではない時、どんなことを考えて過ごしていますか?
なつ:意識的に外に出歩くようにしていますね。そうすると今何が世の中的に流行っているのか段々と見えてきたりして、グッズ制作のヒントになっています。

なつ:だいには3か月に1回のペースで上映会、年1回の感謝祭、他のイベントも不定期であったりするので、常にアンテナを張っておかないと、より良いものを届けられないんですよね。
先日ファンコミュニティ「Discord」内にてアンケートを実施していたなつ。
この行動も「より良いものを」精神からきたものだったとなつは話した。
―今後出したいグッズを教えてください。
なつ:自分の出したいものを予算とか関係なく出せるんだとしたら、ピアスをめちゃめちゃ出したいです。
なつ:というのも私、年中ピアスをつけているので、すごいこだわって作れると思うんですよ。それにだいにぐるーぷの商品で妥協したものは出したくないっていうグループのこだわりともマッチしていますし、これを読んでくださった人の反響が良ければ、候補に入れようかな(笑)
なつ:私が女性でここのチームにいるからこそ女性に寄り添った商品をいつか出したいなって想いは強くあります。
なつ:あとはボイス系の商品にも興味ありますね。例えば、西尾の「ふざけんな!」(過去のPPプランでの西尾のブチギレ説教部屋開始のフレーズ)のボイスが入った「絶対起きれる目覚まし時計」とか逆に飯野のあの声のトーンで「絶対起きれない!?飯野のインチキ目覚まし時計」とかくじの景品での展開が相性が良さそうかな。
―だいにぐるーぷと関わり始めた頃のエピソードを教えてください。
なつ:仲良くなった当初、よくカラオケに行っていて、私も彼らも90年代とかの古めの音楽が好きだったので、歌う曲も乗るところも合って、同年代と遊ぶ時よりも楽しかったですね。
なつ:仕事面で言うと、参入した当初は、頑張っているのに本当にお金が無くて、そういう姿も偉いなと思いつつ、お金の問題ってすごく重い空気とかになると思うんですけど、だいにはそれすらも笑いにするというか、お金面に対して文句を言っているのは聞いたことがなかったです。
―メンバーとの距離感だったりはどう工夫していますか?
なつ:だいに関係なく、人との関わり方の大前提が、嫌われないように動いたり、みんなが楽しめているかを考えて動いちゃいます。
なつ:それをメンバーで言うと、飯野だったら、彼はあまり干渉されたくないタイプなので嫌われないようにあまり干渉しなかったり、西尾だったら、明らかに集中モードの今話しかけちゃダメなんだろうなっていうタイミングあるので、そこを見極めて話していますね。
なつ:なので一人一人に変えて接しています。特に岩田に関しては、信頼している分、感情をぶつけやすいんです。
なつ:お互いに結構言い合うんですけど、それを言ったからといって、嫌うとかはまったくないし、信頼が大きいからこそ、グループ内でそれをできるのは岩田だけかなって感じていますね。
なつ:安西で言えば、一緒に活動していた分、少し距離を縮めて話しやすかったりします。
なつ:全体通して言えるのは、「この環境に女性がいることでストレスにならないように」を考えて過ごしています。

―だいにぐるーぷに今後どう成長していってほしいですか。
なつ:みんな仕事面のかっこいいことを話すと思うので、私が最近一番感じていることを話しますね。
なつ:それは最期をいつ迎えるか分からないんですけど、気持ちがバラバラにならずにこのままの状態で最期を迎えたいってことです。全員が納得するゴールで終えられたら理想ですね。
なつ:今クリエイティブ人材の募集で人が増えて、刺激をもらえることが多いので私たちとしても頑張り時だと感じています。
―そう思ったきっかけはなんですか?
なつ:きっかけは今回のメインですかね。新しい人と仕事をしていく上で、その人たちの良いところを吸収してだいにに反映させるみたいなことが最近頻繁にあるんですけど、それは本当にだいにの会社としての成長に繋がるし、すごくいいことだと思ってます。
なつ:ですけど、それをやりつつ、ちゃんと軸にあるものを崩さないでいかないと、なんかもうただの本当に優秀な人材を集めた会社みたいになっちゃう。
なつ:だから優秀な人たちが集まってお金もちゃんと生み出す会社でありつつも、やっぱりだいにの同級生同士でやってるよさとか、そういうところから生まれる何か、抽象的ですけど、そういうコンテンツの面白さの軸をこれから作っていくことが重要だなと感じています。
メイン撮影準備が終わった後
―長い目線での個人の目標を教えてください。
なつ:人生をあと2段階想定してて、1段階目は、自分でお金を生み出しながら自分の生活を支えていくことです。
なつ:今だいにでできているグッズ制作とかって、色んな人に協力は得るんですが、管理的な部分を全部1人でやっていることって以前饗庭さんに、「すごく貴重なことだよ。」と仰っていただいたことがあって、それでそのスキルを自覚しました。なので、だいににてできないことに焦点を当てて活動していけたらと思っています。
なつ:2段階目では、結婚とか子どもとか女性としての幸せを手に入れて、小さい常連さんばかりが来るカフェをお金を気にしすぎず、開きたいなって考えています。イメージは東京喰種のあいていくですね(笑)

TVアニメ『東京喰種トーキョーグール』公式Xより引用
―だいにぐるーぷにいてはできないこととはなんですか?
なつ:元々アイドル界隈に精通していたこともあって、私はアイドル売りは嫌いじゃないんですよ。
なつ:なのでアイドル売りをしている人たちの下でのアイドル寄りに寄せたグッズ制作とかイベントのサポートに携わりたいです。
なつ:だいには一番難しいブランディングに挑戦しているんじゃないかと思っているので、すごいやりがいもあるんですが、終わった後は、もし機会がいただけるんだったら、わかりやすいブランディングの人たちのところでちょっとわかりやすいものを作ってみたいなっていう想いがありますね。
―だいにぐるーぷのブランディングが難しいと感じている理由は?
なつ:全員がクリエイターでありたいって思っている気持ちが強いことですね。映画業界だったら、刺さるコンテンツを作ってみてもらえればいいんですが、戦場はYoutubeなのでクリエイティブ+ファンサービスのうまいバランスを取らないといけないんです。
なつ:そのブランディングの中でアイテムを作るときも、クリエイティブっぽいものを作るのか、それとも刺さる人たちに向けて作るのか、みたいな感じで良いところでもあり難しい理由って感じです。

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上映会前の多忙な時間の合い間を縫ってインタビューに応じてくれたなつからは、多くの「熱い思い」が感じられた。
周りに気を配ることのできる彼女のこれからをまずは、今回の上映会から暖かく見守っていただければと思う。
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